こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
数学が全くわからないと悩む中学生は多いです。
保護者の方としても、学校の成績や高校受験のことを考えて、どのように対策させれば良いのだろうかと心配されているのではないでしょうか。
結論
数学の苦手は、可能な限り早く対処することが肝心です。
中学校の数学は、正しい方法と意識で勉強に取り組めば、センスや才能とは関係なく苦手を克服することができます。
今回は、数学が全くできない中学生に向けて、苦手克服のための勉強法について解説します。
最後まで読んでいただき、お子様が正しい方法と正しい考え方で数学の勉強に取り組み、数学の苦手を克服するための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
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数学が苦手な中学生の特徴
数学が苦手な中学生には、いくつか共通する特徴があります。
数学が苦手な中学生の特徴を知ることができると、対処法を見つけるヒントになります。
数学が苦手な中学生の特徴は、主に次の5つです。
数学が苦手な中学生の特徴
特徴1:わからないとすぐにあきらめてしまう
数学が苦手な中学生は、わからないとすぐにあきらめてしまうことが多いです。
すぐにあきらめてしまうタイプの中学生は、知っている問題や教わったことがある問題は解きますが、問題文や出題形式が変わると、「やったことがないから解けない」と思って、考えることを放棄してしまいます。
「教わること」が勉強することであると思っていると、教わったことしかできない状態になってしまいます。
特徴2:頭の中だけで考えようとしている
数学が苦手な中学生は、頭の中だけで考えようとしている場合が多いです。
計算の途中式を書いていなかったり、表や図、グラフなどに情報を書き込んでいなかったりするため、テストの問題用紙に空白部分が多い傾向があります。
特徴3:解き方を丸暗記しようとしている
数学が苦手な中学生は、解き方を丸暗記しようとしている場合も多いです。
数学は解き方を暗記する教科だと勘違いしている中学生も多いですが、解法暗記は数学の本質ではありません。
解き方を丸暗記すれば、定期テストではある程度の点数を取ることができますが、数学のすべての解法を暗記することはできませんし、丸暗記では応用問題には対応できません。
特徴4:数学にはセンスや才能が必要だと思っている
数学が苦手な中学生は、数学にはセンスや才能が必要だと思ってしまい、「自分は数学ができない」と思い込んでしまっていることも多いです。
はじめからあきらめてしまっているので前向きに勉強に取り組むことができず、数学の力をなかなか伸ばすことができません。
実際には、中学校の定期テストや高校入試で良い点数を取る程度であれば、数学的センスや才能は必要ありません。
「数学ができない」という思い込みをなくし、正しく対策をすれば、数学の苦手は克服できます。
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特徴5:過去の学習内容を理解できていない
数学が苦手な中学生は、過去の学習内容を理解できていない場合が多いです。
小学校の算数の内容から理解できていない中学生も多いです。
数学の成績を上げるためには、過去の学習内容をしっかりと理解していくことが重要です。
数学は積み上げ式の教科だからです。
たとえば、かけ算やわり算をしっかりと理解していなければ、中学校1年生の「正負の数」の単元で、「+」や「-」がついたかけ算やわり算を解けるようにはなりません。
数学が全くできない中学生がやるべき勉強
数学が全くできない中学生がやるべき勉強は、主に次の9つです。
数学が全くできない中学生がやるべき勉強
勉強1:【最重要】学習習慣を身につける
数学が全くできない中学生は、まずは学習習慣を身につけることが最重要です。
勉強は、普段からコツコツと積み上げていくことが大切だからです。
勉強が苦手な中学生は、そもそも勉強に取り組めていないことが多いです。
勉強時間を増やすだけで、大きく成績を伸ばす中学生も多いです。
まずは学習習慣を身につけて、十分な勉強時間を確保することが最重要です。
勉強2:わかるところまで戻って復習する
数学が全くできない中学生は、わかるところまで戻って復習することが重要です。
過去の学習内容を理解できていないと、これから学ぶ内容を理解することができないからです。
必要であれば、小学校の範囲まで戻って復習に取り組むべきです。
特に、「分数」「小数」「速さ」「割合」「図形」の分野は、苦手を積み残してしまっている中学生が多いです。
「小学生の内容くらいはわかっています!」という中学生も多いのですが、本人が理解している気になっていても、本質的な部分は理解できていないことも多いです。
たとえば、速さの分野は公式を丸暗記していればテストである程度の点数を取れますが、公式を暗記しただけでは、中学校の学習内容に応用するときに困ってしまうことも多いです。
必要なところまで戻って、本質的な理解を目指して復習に取り組む必要があります。
勉強3:基礎基本を徹底する
数学が全くできない中学生は、難しい問題を解こうとするのではなく、基礎基本を徹底的に定着させることを目指して取り組むべきです。
数学に限らず、勉強で一番重要な部分は基礎基本だからです。
「基本問題」は、簡単な問題という意味ではなりません。
いろいろな問題に応用することができる、汎用性の高い問題という意味です。
基礎基本をしっかりと定着させていけば、いずれ応用問題も解けるようになっていきます。
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勉強4:書く習慣を身につける
数学が全くできない中学生は、頭の中で考えていることを、実際に書いてみる習慣を身につけることが大切です。
頭の中で考えられることには、限界があるからです。
頭の中で考えてみて答えに辿り着けないと、「わからない!」と思って解くことをあきらめてしまう中学生は多いです。
一方で、数学が得意な中学生は、考えたことをどんどん書き出してメモをして、そのメモを見ながら次のことを考えようとします。
応用問題を解くためには、一つひとつ順を追って考えなければ答えに辿り着けないことを知っているからです。
図や表、グラフにはメモを書き込み、計算も途中式を省略せずにどんどん書いてみると良いです。
答えまで辿り着けるかどうかは、書きながら考えていくようにすると良いです。
勉強5:わからない人に教えるつもりでノートを書く
数学が全くできない中学生は、わからない人に教えるつもりでノートを書いておくようにできると良いです。
理由は2つあります。
わからない人に教えるつもりでノートを書く理由
- 論理的にノートを書くことで自分の思考を整理できる
- あとで自分が見返したときにわかりやすい
数学が得意な中学生の答案は、誰が読んでもわかるように、わかりやすく書いてあります。
字がきれいかどうかではなく、論理的にまとまっているかどうかが重要です。
解いているときの自分だけがわかれば良いノートを作るのではなく、数学が苦手な人が読んでもわかるように意識して書けると良いです。
初めからわかりやすいノートを書くのは難しいので、最初のうちは、学校の先生が黒板に書いた解説をお手本にすると良いでしょう。
勉強6:問題は自分の力で解けるようにする
数学が全くできない中学生は、問題を解いて演習するときに、問題を自分の力で解けるようにすることを意識して取り組めると良いです。
勉強は「わかる」だけではなく、「できる」ようにすることが重要だからです。
問題を解いて丸付けをして勉強を終わりにしてしまう中学生は多いのですが、丸付けをしてからが本当の勉強です。
問題演習に取り組むときのポイントは、主に次の5つです。
問題演習に取り組むときのポイントは
- 丸付けをした後の勉強を大切にする
- 間違えた問題は答えを書き写すだけでなく、必ず解説を読んで理解する
- 解説を読んでも理解できない場合は、教科書や授業中に取ったノートを見て復習する
- 間違えた問題は、期間を空けてもう一度解き直す
- 自分の力で解けるようになるまで繰り返し解く
問題演習は、たくさんの問題に手を出そうとするのではなく、一つひとつの問題を、自分の力だけで解けるようになるまで何度も繰り返し解くことが大切です。
勉強7:問題文を音読し、下線を引く
数学が全くできない中学生が問題演習に取り組むときは、問題文を音読し、大事な部分に下線を引く習慣をつけられると良いです。
問題文に書いてある「条件」や「設定」は、数学の問題を解くうえでとても重要だからです。
問題文を適当に読んでしまう中学生は多いですし、そもそも問題文をまったく読まずに問題を解こうとする中学生も多いです。
数学では、数式や計算が注目されることが多いですが、文章を論理的に読み解く力も重要です。
国語はすべての教科に大きな影響がある教科ですので、文章読解が苦手なようであれば、まずは国語の対策から取り組むことも検討すべきです。
『ヨミサマ。』のような、現役の東大生・京大生と1:1でディスカッションしながら、文章読解の考え方を学ぶことができるオンライン家庭教師サービスや、小学生向けではありますが、論理的に文章を読み解く練習ができる『カンガエMAX。』のようなタブレット学習教材もあります。
文章題が苦手なようであれば、そのようなサービスや教材を検討してみるのも良いでしょう。
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勉強8:間違えは消さずに残しておく
数学が全くできない中学生が問題演習に取り組むときは、間違えは消さずに残しておくことが大切です。
「どのようにミスをしたか」というデータは、これからミスを改善していくための貴重なデータになるからです。
間違え直しをするときに、間違えた部分をすぐに消しゴムで消してしまう中学生が多いのですが、間違えは赤ペンで訂正するなどして、あとで見返せるように残しておくべきです。
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勉強9:「なぜそうなるのか」に注目する
数学が全くできない中学生が数学の勉強に取り組むときは、「なぜそうなるのか」に注目する習慣を身につけられると良いです。
「なぜ」を突き詰められうようになると、数学を本質的に理解することができるからです。
公式や解き方を丸暗記するだけでは、本当の意味で数学を理解することはできません。
「なぜその公式を使えるのか」や「どうやってその解法を使うことを発想できるのか」といったようなことまで考える習慣を身につけられると良いです。
数学の苦手を克服するために親がすべきこと
数学が全くできない中学生が数学の苦手を克服するためには、保護者の方のサポートも重要です。
子どもが自分だけの力で苦手と向き合うのは、ハードルが高いからです。
保護者の方のサポートがなければ、苦手克服のために継続的に努力を続けていくのは大変です。
中学生が数学の苦手を克服するために、保護者の方がすべきことは、主に次の2つです。
数学の苦手を克服するために親がすべきこと
サポート1:できたことを認めて褒める
数学が全くできない中学生が数学の苦手を克服するためには、保護者の方が、子どもができたことについてしっかりと認めて、褒めてあげることがとても重要です。
人は、承認させることで新たな挑戦に向かうことができるからです。
ついつい子どものできいない部分ばかりを指摘してしまいがちですが、できていない部分ばかりを指摘していると、子どもは苦手意識を膨らませてしまい、数学の勉強に前向きに取り組めなくなってしまいます。
できていない部分の反省も大切ですが、上手くいったことを次に活かすことも大切です。
できた部分こそ積極的に見つけて、親子で共有するようにできると良いです。
「テストで◯点取れた」などの「結果」を褒めるのも良いですが、「今日はいつもより長時間勉強に取り組めた」「予定よりもたくさん頑張れた」などの「努力」や「変化」を褒めることも重要です。
サポート2:達成したくなる目標を作る
数学が全くできない中学生が数学の苦手を克服するためには、保護者の方が、子どもが達成したくなる目標を作ってあげることも重要です。
達成したくなる目標があると、前向きに勉強に取り組めるからです。
少し頑張れば届きそうな目標を設定することが大切です。
あまりに高すぎる目標を作ると、子どもは最初からあきらめてしまいます。
たとえば、今、毎日20分数学の勉強に取り組めているのであれば、「来週は土曜日と日曜日に30分頑張ってみる」などの目標が良いです。
こちらも、結果に対する目標だけでなく、努力に対する目標も作れると良いです。
目標を作るときは、保護者の方が一方的に考えるのではなく、親子で相談しながら作ったほうが効果的です。
中学生が数学の苦手克服を目指すなら
参考書や問題集を活用して独学で数学の対策に取り組むこともできますが、数学が苦手なようであれば、学習塾などの学習サービスを活用することをおすすめします。
数学は概念的な理解が必要になることが多く、本などの文字情報だけで理解することが難しいからです。
子どもの性格や学習状況によっても異なりますが、数学が全くできない中学生が利用するのであれば、次の3つがおすすめです。
数学対策におすすめ
対策1:数学専門塾
数学が全くできない中学生が利用するのであれば、数学専門塾がおすすめです。
数学専門塾であれば、数学専門のプロ講師の授業を受けながら、数学に特化した対策に取り組めるからです。
教科特化塾は数が少ないというデメリットがありますが、『数強塾』のように、オンラインの授業を提供している塾もあります。
オンラインであればどこに住んでいても授業を受けることができますし、費用を比較的安く抑えてマンツーマン授業を受けることができます。
一方で、自習室を使えないなどのデメリットもあるので、特徴を知ったうえで検討できると良いです。
▼数強塾の公式サイトはこちらから
「数強塾」オンライン数学克服塾〈プロ講師〉
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対策2:すらら(タブレット学習教材)
数学が全くできない中学生が利用するのであれば、タブレット学習教材・通信教育教材の『すらら』もおすすめです。
すららは、苦手克服に特化した教材だからです。
無学年式ですので、必要であれば小学校の学習内容までさかのぼって復習に取り組むことができます。
タブレット学習教材は、学習塾のような強制力がはたらかないので、続けることが難しいのですが、すららには担当コーチがつくので安心です。
担当コーチが、子どもの勉強についてだけでなく、保護者向けにもアドバイスをしてくれます。
すららの特徴
- 無学年式でどこまでも戻れる
- 前向きに勉強に取り組むための工夫が多い
- AIが学習状況に応じて自動的に難易度をコントロール
- すららコーチが保護者をサポート
▼すららの公式サイトはこちらから
自宅での学習をサポートする無学年式オンライン教材【すらら】
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対策3:個別指導塾
数学が全くできない中学生が利用するのであれば、個別指導塾もおすすめです。
個別指導塾であれば、子どもの学習理解度に合わせて個別にカリキュラムを作ってもらえるからです。
勉強面でも受験面でも手厚くサポートしてもらえるのも、学習塾の大きなメリットです。
数学の苦手を克服したいのであれば、勉強の仕方から手取り足取り指導してもらえる補習塾がおすすめです。
個別指導塾の特徴
- 地域密着型で通っている学校の対策をしてもらえる
- 個別にカリキュラムを作ってもらえる
- 手厚くサポートしてもらえる
- 補習塾がおすすめ
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中学生におすすめの個別指導塾
- 【森塾】
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まとめ
それでは、数学が全くできない中学生の勉強法についての解説をまとめます。
結論
数学の苦手は、可能な限り早く対処することが肝心です。
中学校の数学は、正しい方法と意識で勉強に取り組めば、センスや才能とは関係なく苦手を克服することができます。
数学が苦手な中学生の特徴は、主に次の5つです。
数学が苦手な中学生の特徴
数学が全くできない中学生がやるべき勉強は、主に次の9つです。
数学が全くできない中学生がやるべき勉強
中学生が数学の苦手を克服するために、保護者の方がすべきことは、主に次の2つです。
数学の苦手を克服するために親がすべきこと
子どもの性格や学習状況によっても異なりますが、数学が全くできない中学生が利用するのであれば、次の3つがおすすめです。
数学対策におすすめ
今回の記事が、お子様が正しい方法と正しい考え方で数学の勉強に取り組み、数学の苦手を克服するきっかけとなればとてもうれしいです。
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