こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
子どもの成績が上がらないので塾を辞めさせようと思っているのですが、塾には何と言って辞めれば良いでしょうか
塾の退会理由を言いづらいです。どうすれば良いでしょうか
塾を辞める際には、塾へ連絡をしなければなりません。
その際に、塾を辞める理由をどのように伝えればよいか悩んでしまっている保護者の方もいらっしゃると思います。
結論
退会理由を言う必要はありません。
退会理由を聞かれたら、「家庭の事情」と答えればOKです。
今回は、塾を辞める際には退会理由を言う必要はないというお話を解説します。
私は以前、塾講師の仕事をしていました。集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営の仕事をしていた時期もあります。かれこれ20年以上、塾業界で働きました。
これまでの経験を基にお話します。最後まで読んでいただき、お子様が無事に塾を辞めて、気持ち良く新しいスタートを切るための参考としていただければとてもうれしいです。
退会理由を言う必要がない理由
塾を辞める際には退会理由を言う必要がない理由は単純で、ビジネスだからです。
塾が教育サービスを提供し、それに対する対価を保護者の方が月謝という形で支払っています。
塾が提供しているサービスに月謝分の価値を見出だせないようであれば、サービスの提供を断るのは当然のことです。
携帯電話の通信業者を乗り換える時に、理由を説明する必要がないのと同じです。
クレジットカードの解約をする時に、理由を説明する必要がないのと同じです。
退会の手続きは簡単
塾によるかもしれませんが、基本的には塾の退会に手続きは必要ありません。
電話やメール等で、

と、伝えればOKです。
退会理由をわざわざ伝える必要はありません。
その後に手続きのために塾に呼び出されて、根掘り葉掘りといろいろと質問されることはありません。
書類の提出も必要ないことが多いです。
退会理由を聞かれたら
電話口やメールで退会理由を聞かれた場合は、

と、答えれば大丈夫です。
もちろん、理由を正直に話しても問題ない場合は、正直な理由をお伝えしてください。
「嫌な先生がいた」「お金を払う価値を感じられない」等、塾に対して話しづらい理由は話す必要はありません。
「家庭の事情」と言ってしまえば、それ以上質問されことはないでしょう。
ただ、塾の講師が生徒に退会理由を直接聞いてくる場合もあるので、親子で口裏は合わせておくと良いでしょう。
そもそも、塾側が退会理由を聞く理由は2種類あります。
塾側が退会理由を聞く理由
- サービス向上のため
- 引き留めのため
サービス向上のため
生徒が辞めてしまう理由をリサーチして、今後の塾サービスの向上のための参考としたくて退会理由を聞く場合があります。
塾としては、「家庭の事情」と言われてしまえばそれ以上深く聞くような失礼は避けようとします。
引き留めのため
生徒を引き留めるために退会理由を聞く場合があります。
「家庭の事情」と言われてしまえば、塾側としては普通はそれ以上深く聞くことはありません。
しかし、塾長が上司から売上げのことを厳しく言われていると、必死に引き留めようとするかもしれません。
「お困りのことがあれば相談してください」「面談をして問題を解決しましょう」などと言われるかもしれません。

と、キッパリ断ってください。
塾を辞める際の注意点
塾を辞める際の注意点は次の4点です。
塾を辞める際の4つの注意点
- 辞めると伝える前に塾に相談してみる
- 辞めると伝える時期を確認する
- 連絡手段は何でも良い
- 辞めた後のことを考えておく
一つひとつ解説します。
注意点1 辞めると伝える前に塾に相談してみる
塾を辞めたいと思っている理由によっては、塾に相談をすると解決する場合もあります。
塾に、

と、伝える前に面談を申し込んで相談してみると良いでしょう。
たとえば、次のようなことは塾に相談すると解決することがあります。
塾に相談すべき不満
- 講師が合わない
- 授業についていけない
- 収入が減って家計が苦しい
- 成績が上がらない
- 部活や習い事との両立が難しい
注意点2 辞めると伝える時期を確認する
「退塾する場合は、○○までにご連絡ください。」
入塾時に契約書類等を受け取った場合は、書類にこのような文面が入っているはずです。
指定された時期を過ぎてしまうと、翌月まで辞められない場合が多いです。
契約書類等を受け取っていない場合は、時期の指定なく塾を辞めることができます。
月謝引き落としの2週間程度以上前が良い
ただ、契約書類がない場合でも、スムーズに辞められるに越したことはありません。
口座振替で月謝が毎月自動的に引き落とされている場合、引き落とし日の2週間程度以上前に辞めると伝えることをおすすめします。
塾側から金融機関に引き落とし金額を申請してしまうと、引き落としのキャンセルができません。
塾が金融機関へ引き落とし金額を申請する時期が、引き落とし日の2週間程度前であることが多いです。
辞めることを塾に伝えるのが、塾が金融機関への申請を行った後になってしまった場合、一度月謝が引き落とされたあとに返金手続きをする必要があるので、面倒な手続きが増えることになります。
注意点3 連絡手段は何でも良い
塾を辞めることを伝える場合、連絡手段は何でもOKです。
普段の塾との連絡手段としてLINEやメールを利用しているようであれば、LINEやメールが一番簡単です。

このように心配される保護者の方もいらっしゃいますが、その必要はありません。
注意点4 辞めた後のことを考えておく
塾を辞める前に、塾を辞めた後のことを必ず考えておいてください。

そのように思われる保護者の方もいらっしゃいますが、これはとても危険です。
間が空いてしまうと、なかなか動き出せなくなってしまうからです。
人は、動き出す時に一番大きな力を必要とします。
今の塾を辞めたらすぐに次の環境に移れるように、予め準備をしておいてください。
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まとめ
それでは、塾を辞める際には退会理由を言う必要はないというお話をまとめます。
塾を辞めることを伝える際に、退会理由を言う必要はありません。
退会理由を聞かれたら、「家庭の事情」と答えればOKです。
また、塾を辞める際には注意すべきことがあります。
塾を辞める際の4つの注意点
- 辞めると伝える前に塾に相談してみる
- 辞めると伝える時期を確認する
- 連絡手段は何でも良い
- 辞めた後のことを考えておく
塾に対していろいろと気を遣ってくださる保護者の方は多いのですが、正直なところ、みなさん気を遣い過ぎだと思います。
もし、塾に感謝しているようであれば、その気持はぜひ塾へお伝えください。それこそ塾スタッフ冥利に尽きます。
ですが、塾を辞める理由が塾へ伝えづらい内容であれば、無理をして本当のことを伝える必要はありません。
今回の記事が、お子様が無事に塾を辞めて、気持ち良く新しいスタートを切るきっかけとなればとてもうれしいです。