こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
子どもに通信教育を考えていますが、続けられるかどうか不安です
通信教育でも成績を上げられるのでしょうか
子どもに、塾ではなく通信教育を考えている保護者の方も多いと思います。
さて、先日、次のようなツイートをしました。
最近は通信教育教材会社が、タブレットやスマホを活用した良いコンテンツを作っています。
上手に活用すれば有意義な学びを得ることができる一方で、上手に活用できずに続かなかったという声も多いです。
通信教育を継続させるためには、本人の努力と、保護者によるサポートが必要です。#通信教育— エデュサポ@元塾教室長 (@edsuppor) February 11, 2022
今回は、通信教育で塾以上の成果を得るためのコツについて解説します。
記事の後半では、子どもに適切な通信教育教材の選び方についても解説します。
具体的には、次の6つのコツついて解説します。
6つのコツ
- スケジュールを管理する
- 学習進捗を管理する
- 子どものやる気ポイントを見つける
- 自由度の高さをフル活用する
- 適切な教材を選ぶ
- 体験受講を活用する
私は以前、塾講師の仕事をしていました。
集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営の仕事をしていた時期もあります。
かれこれ20年以上、塾業界で働きました。
これまでの経験を基にお話します。
最後まで読んでいただき、お子様が通信教育教材を通して有意義な学びを得られるようにするための参考としていただければとてもうれしいです。
メリットを活かし、デメリットを埋める
通信教育で塾以上の成果を得るための6つのコツを解説する前に、通信教育のメリットとデメリットについて確認します。
通信教育のメリットを活かし、デメリットを上手に埋めていくことが大切です。
通信教育教材のメリット
- さかのぼり学習や先取り学習がしやすい
- その場で採点できるので、すぐに復習できる
- 時間に縛られない
- 動画やアニメーションでの解説がわかりやすい(タブレット)
通信教育教材のデメリット
- 学習の進捗管理が難しい
- モチベーション維持が難しい
- タブレットとタッチペンは慣れが必要(タブレット)
>>タブレット教材の8つのメリット・デメリットを元塾教室長が解説!
コツ1 スケジュールを管理する
子どもたちにとって、自分のスケジュールを管理するということは、大人が思っている以上に大変なことです。
通信教育教材を子どもに与えて、

と、言うだけではほぼ確実に取り組めません.
もし取り組めたとしても、継続することはできません。
「いつ取り組むか」「どこからどこまで取り組むか」を、子どもと相談して、一緒にスケジュール作りをする必要があります。
ルール化がおすすめ
子どもが小学生や中学生であれば、曜日と時間を固定してしまうのが良いでしょう。
「何曜日の何時から何時までは通信教育に取り組む時間で、もしも急な用事で取り組めない場合は、代わりにいつ取り組むのか」をルール化してしまってください。

と、思われたでしょう。
まさしくその通りなのですが、その恩恵を受けられるのは、スケジュール管理がある程度できるようになってからです。
はじめはキッチリとスケジュールを設定することをおすすめします。
慣れてきたら自由度を上げていく
スケジュール管理が難しい通信教育ではあるのですが、逆に言えば、自分でスケジュール管理をする練習ができるとも考えられます。
はじめはキッチリとルール化して取り組ませる必要がありますが、慣れてくれば変則的なスケジュールも認めていきましょう。
家の用事や部活、習い事のスケジュール、通信教育に取り組む時間等を上手にやりくりできるようになれば、大人になっても困らないスケジュール管理能力を鍛えることができます。
はじめは保護者のサポートが必要
はじめは、子ども一人の力だけでスケジュール管理をするのは無理です。
学習スケジュールは毎回親子で相談しながら作るようにしてください。
スケジュール管理のすべてを子どもに任せられるようになるまでには、年単位での時間が必要になります。
保護者の負担は非常に大きくなりますが、通信教育で成果を得るためには必ず必要な負担になります。
しかし、スケジュールが作ることができればそれで終わりというわけではありません。
コツ2 学習進捗を管理する
学習スケジュールを作ることができたら、今度はそのスケジュール通りに学習を実行に移せているかどうかを管理する必要があります。
事前に作った計画通りに学習が進むことはまずありません。
しかし、子ども一人の力では計画の修正をすることは難しいです。
保護者が子どもの学習が計画通りに進んでいるかどうかをコマメにチェックする必要があります。
そして、計画通りに進んでいないときには、どのようにして計画を修正するかを子どもと一緒に考える必要があります。
タブレット教材は保護者への報告機能が便利
最近のタブレット教材は、子どもの学習履歴が保護者に報告されるようになっているものが多いので学習管理がしやすくなっています。
学習遅れにすぐに気づいて、子どもに声をかけられる仕組みになっています。
学習が遅れてしまった場合は、すぐに遅れを取り戻せるような早いタイミングで声をかけると良いです。
具体的にいつ、どのように取り組んで遅れを取り戻すのかを子どもと話し合いましょう。
管理よりも対話が大切
スケジュール作成も学習進捗管理も、保護者が子どもに指示を出す形は良くないです。
保護者と子どもが対話をして、一緒に考えるスタイルの方が良いです。
学習を計画通りに進めることも大切ですが、子どもが自分一人の力でスケジュールを作成し、自分自身の進捗を管理する力を育てることの方が大切です。
いつまでも指示されたことをこなすだけではなく、自らの力で課題を解決する力をつけることが大切です。
常に保護者が指示を出す形にしてしまうと、そのような力を育てることができません。
保護者の負担は大きいですが、ここは覚悟をしておいてください。

という意見をよく聞きますが、一人で勉強に取り組める子どもはほとんどいません。
大人でもほとんどいないと思います。
大変だとは思いますが、ここは保護者の頑張りどころです。
とはいえ、各通信教育教材の特徴を活用すれば、子どもが一人でどんどん勉強に取り組んでくれることもあります。
コツ3 子どものやる気ポイントを見つける
各通信教育教材会社は、子どもが勉強に前向きに取り組めるよう、いろいろな工夫をしています。
たとえば、次のような工夫をしている通信教育が多いです。
やる気アップの工夫
- 子どもが興味を持ちやすいテーマを題材にする
- 子どもが「面白い!」と思えるような付録を付ける
- 子どもの頑張りを称賛する
- 勉強にゲーム性を持たせる
- 頑張るとプレゼントをもらえる
各社、様々な工夫をしてるので、子どものやる気ポイントを押してくれそうなものを探してみてください。
まずは子どものやる気ポイントを知ることから
まずは子どものやる気ポイントを見つけてください。
やる気ポイントを押してあげれば、子どもは驚くほど自分から勉強に取り組んでくれます。

と、言われて勉強に取り組むよりも、自分で興味を持って勉強に取り組んだほうが深い学びになります。
学習内容も定着しやすくなります。
上手に活用できれば、子どもの主体的な学びにつなげることもできます。
子どもが主体的に学べるようになれば、スケジュール管理や学習管理をする保護者の負担も小さくなります。
通信教育の「やる気アップの工夫」は、しっかりとチェックしておくと良いです。
>>勉強のやる気が出ない時におすすめのアニメランキングBEST10【オタク元塾教室長選出!】
コツ4 自由度の高さをフル活用する
通信教育の大きなメリットの1つ、それは「自由度が高い」ということです。
取り組む時間は完全に自由ですし、取り組むスピードや、取り組む学習内容も自由が高いです。
小学校から高校までの内容をいつでも学習できるような教材もあります。
得意な教科は学年を超えて先取り学習をしたり、苦手な教科は学年をさかのぼっておさらいをしたりすることもできます。
自由度が高いからこそスケジュール作成や学習管理が大変なわけですが、自由度の高さをフル活用すれば、塾では絶対に得られないような成果を得ることができます。
最近はAI等を駆使して、子ども一人ひとりに最適な学習ができるようにサポートしてくれる教材もあります。
保護者の負担が大きいのはネックになると思いますが、使いこなすことができれば塾よりも高い成果を得ることができます。
コツ5 適切な教材を選ぶ
通信教育教材は、各社特徴的なサービスを打ち出しています。
通信教育はいつでもどこでも取り組めてしまうので、他社との差別化を図らなければ生き残れないからです。

と、言われてしまえば、自社サービスを選んでもらう理由はなくなってしまいます。
消費者側としては、これを活かさない手はありません。
安易な理由で選ばない


このような、安易な理由で教材を選んではいけません。
しっかりとリサーチをして、子どもにピッタリの教材を探してあげてください。
通信教育教材を選ぶ際に注目するポイントは、次の5点です。
注目するポイント
- 教材レベル
- 学習スタイル
- スケジュールと進捗管理
- やる気アップのポイント
- 費用
ポイント1 教材レベル
まずは何よりも教材レベルです。教材のレベルが子どもに合っていなければ、どんな工夫も無駄になります。
進研ゼミやZ会のように、レベル別のコースが設置されている教材もあります。
迷ったら簡単な方
難易度に迷ったら、「少し簡単すぎるかもしれない」というレベルからはじめるのが良いです。
最初のうちはスケジュール作成や学習進捗管理に慣れる必要もあるので、勉強に強い負担を感じてしまうと早い段階で挫折してしまいます。
7割くらいはスラスラと理解できる内容で、3割くらいは少し考えないと理解できない内容というバランスが良いでしょう。
ある程度続けて、

と、思ったら、別の通信教育に乗り換えるか同じ通信教育の中でコース変更をすると良いです。
コース変更は無料であることが多いです。
ポイント2 学習スタイル
紙の教材が中心か、タブレットの教材が中心か、各社の学習スタイルは異なります。
その他の要素においても各社で学習スタイルが異なります。
たとえば、次のような学習スタイルがあります。
通信教育の学習スタイル
- 学校の授業のサポート
- 受験対策中心
- 基礎基本を定着させる
- 難問まで解けるようにする
- 演習中心
- 授業中心
- 契約している学年の学習内容が中心
- 他学年の学習内容にも取り組める
他にも、勉強の面白さを伝える授業が中心の、『東進オンライン学校』のようなサービスもあります。
通信教育を契約する目的をよく考えて、その目的を達成できそうなサービスを探すようにしましょう。
>>東進オンライン学校小学部はワンランク上の学びを目指せる!料金・口コミは?
>>東進オンライン学校中学部は映像授業で「先取り+定期テスト対策」ができる!料金・口コミは?
ポイント3 スケジュールと進捗管理
スケジュール作成や学習進捗管理が難しいことは、各社もよくわかっています。
そのため、保護者の負担がなるべく軽くなるよう、また、子どもが自分の力で管理ができるようになるよう、各社いろいろな工夫をしています。
具体的には、次のような工夫をしている通信教育会社が多いです。
管理の工夫
- スケジュールを書き込めるカレンダーがつく
- モデルスケジュールを提示してくれる
- アプリでスケジュールを自動生成
- AIがスケジュールを提案
- 保護者専用画面から子どもの学習履歴をチェックできる
- 子どもの学習状況をメールで報告
- 担当のコーチがつく
学習管理に関しては、タブレット教材が登場してからはかなり便利になってきています。
保護者にとっては嬉しい変化です。
費用は高くなりますが、担当のコーチがオンラインで学習管理をしてくれるようなサービスもあります。
>>『すらら』は基礎のおさらいに最適の無学年式タブレット学習教材!料金は?口コミは?
ポイント4 やる気アップのポイント
先述の通り、子どものやる気アップのポイントを押せると、子どもは自分から勉強に取り組んでくれます。
通信教育教材を選ぶときは、必ず各社のやる気アップのポイントを押す工夫に注目すべきです。
たとえば、進研ゼミはいろいろな学習付録をつけるなど、勉強への興味を引き出すような工夫がされています。
>>進研ゼミ小学講座は学校の予習復習に最適!料金・口コミは?
>>進研ゼミ中学講座は定期テスト400点以上を狙えるタブレット教材!料金は?口コミは?
ポイント5 費用
通信教育の受講料は、各社かなり違いがあります。
どんなにサービスが充実していても、高すぎるようでは長く続けられないかもしれません。
必要なサービスなのか、切り捨てても良いサービスなのかをよく吟味して、家計の許す範囲で予算を設定する必要があります。
きょうだい割引きが設定されていることが多いので活用すると良いでしょう。
受講料の他に、タブレットやタッチペンにお金がかかることがあるのも注意が必要です。
とはいえ、塾や予備校と比べれば相当安価であることが多いです。
>>【元塾教室長が解説】通信教育教材を徹底比較!うちの子に最適の教材はどれ?
コツ6 体験受講を活用する
いろいろな通信教育教材を比較して、「これだ!」と思ったサービスを見つけることができたとしても、体験受講を受講してみることをおすすめします。
また、どちらの教材にすべきか迷ってしまったという場合は、どちらも体験受講を受講してみることをおすすめします。
実際に手で触って肌で感じてみなければ、最後のところはわからないからです。
無料で体験受講ができる通信教育教材が多いので、ぜひ活用してください。
まとめ
それでは、通信教育で塾以上の成果を得るための6つのコツをまとめます。
6つのコツ
- スケジュールを管理する
- 学習進捗を管理する
- 子どものやる気ポイントを見つける
- 自由度の高さをフル活用する
- 適切な教材を選ぶ
- 体験受講を活用する
スケジュールの管理や学習進捗の管理が大きなデメリットとなる通信教育教材ですが、上手に活用すれば塾以上の成果が期待できます。
また、保護者の負担は大きくなってしまいますが、子どもに主体的な学びを促すこともできます。
今回の記事が、お子様が有意義な学習に取り組むための参考になればとてもうれしいです。
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【元塾教室長が解説】タブレット教材・通信教育教材を徹底比較!うちの子に最適の教材はどれ?
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