こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
定期テストではしっかりと点数を取れるのに、模試では全然点数が取れないと悩む子どもは多いです。
保護者の方としても、このままでは入試で点数が取れないのではないかと不安に思われているのではないでしょうか。
結論
模試で点数を取れないのは、学習内容の本質的な理解ができていないからです。
学校の定期テスト対策に正しく取り組んで、模試でも点数を取れる本質的な学力を伸ばしていくことが大切です。
今回は、定期テストでは点数を取れているのにも関わらず、模試では良い点数を取れない理由とその対策方法について解説します。
最後まで読んでいただき、お子様が定期テストでも模試でも点数を取れるようになり、入試にも対応できる本質的な学力を伸ばしていくための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
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模試で点数が取れないたった1つの理由
定期テストでは点数が取れているのに模試では点数が取れないのは、学習内容の本質的な理解ができていないからです。
学習内容の本質が理解できていなくても定期テストで点数が取れてしまう理由は、主に3つあります。
定期テストでは点数が取れる理由
一つひとつ解説します。
理由1:定期テストは出題範囲が狭い
定期テストは2ヶ月~3ヶ月の間に学校の授業で学習した範囲から出題されるので、出題範囲がとても狭いです。
出題範囲が細かく切り取られているのが、定期テストの特徴です。
理由2:定期テストは基礎が中心
定期テストの出題内容は、基礎部分が中心です。
定期テストでは、これまでの学習範囲の基礎がしっかりと定着しているかどうかが測られるからです。
定期テストでは難しい問題が出題されることもありますが、全体的には基礎問題の比重が大きくなっています。
基礎がしっかりとできていれば、80点程度は取れるはずです。
確かに100点を取るのは難しいですが、基礎を定着させるだけで80点以上は狙えるはずです。
理由3:真面目に取り組んでいれば定期テストは簡単
定期テストは、真面目にコツコツと勉強に取り組んでいれば高得点を狙えます。
出題範囲が狭く、基礎からの出題が多いからです。
たとえ学習内容の本質的な理解ができていなくても、普段の授業に真面目に参加して、宿題に真面目に取り組んで、テスト前に学校のワークに真面目に取り組んで、授業中に取ったノートを真面目に何度も振り返れば高得点を狙えます。
定期テストは普段から真面目にコツコツと取り組むことが評価につながりやすい仕組みになっています。
つまり、定期テストで高得点を取れるということは、普段の勉強に真面目に取り組めている証明になります。
模試で点数を取れるようにすることのメリット
定期テストとは異なり、模試では学習内容の本質的な理解が求められるので、勉強方法や勉強への意識を根本から変える必要があります。
模試で点数を取れるようにすることにはメリットが多いです。
定期テストの結果だけで満足せずに、模試の点数アップにも挑戦すべきです。
模試で点数を取れるようにするメリット
一つひとつ解説します。
メリット1:本当の意味で学力を育てられる
模試でも点数を取れるように対策をしていくと、本当の意味で学力を育てることができます。
模試で点数を取るためには、本質的な学力が必要になるからです。
子どもたちが一生懸命に勉強するのは、テストで良い点数を取るためではありません。
人生を豊かに生きるための、能力や教養を身につけるためです。
子どもが叶えたいと思っている夢や目標を実現するための力を育てるためです。
「テストの点数」という短期的な目標だけでなく、もっと先の夢や目標を叶えるためには、本質的な学力が必ず必要になります。
模試で点数を取ることですべてを叶えられるわけではありませんが、本質的な学力を伸ばしていくための入口にすることはできます。
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メリット2:入試本番で点数を取るための力を伸ばせる
模試でも点数を取れるように対策をしていくと、入試本番で点数を取るための力を伸ばすことができます。
模試は、入試で点数を取れるようにすることを目的に作成されているからです。
模試の種類によっても異なりますが、ほとんどの模試は本番の入試に近い出題形式で作られています。
大問の構成が本番の入試と同じになっていたり、問題の難易度が本番の入試と同じになっていたりします。
ですので、模試で点数を取れるように対策することは、入試本番で点数を取れるように対策しているのと同じことになります。
メリット3:自信がつく
模試で点数を取れるようになると、自信がつきます。
自分の取り組みが間違っていないことが証明されるからです。
定期テストで結果を出すことで、普段の勉強に真面目に取り組めていることが既に証明されています。
今度は模試で点数を取れるようにして、正しい方法で勉強に取り組めていて、本質的な学力が伸びてきていることを証明しましょう!
模試と定期テストの違い
模試でも点数を取れるようにするためには、まずは模試と定期テストの違いを知ることが大切です。
模試と定期テストの違いを知ることができれば、対策方法も見えてくるからです。
模試と定期テストの主な違いは、次のようになっています。
▼この表は横にスクロールできます。
項目 | 模試 | 定期テスト |
出題範囲 | 広い これまでに習ったすべての学習内容 |
狭い 2ヶ月~3ヶ月内に授業で扱った学習内容 |
目的 | 入試本番で点数を取れる力がついているかどうかを測る | 授業で扱った学習内容の基礎が定着しているかどうかを測る |
試験の内容 | 入試本番と同じ形式 入試本番と同じ問題レベル |
基礎問題が中心 一部応用問題も出題 |
受験者 | 都道府県、または全国の同学年の生徒 | 同じ学校に通っている同学年の生徒 |
模試で点数を取るための対策方法
定期テストで点数が取れているということは、普段の勉強に真面目に取り組めているということです。
勉強への意識や取り組み方を変えれば、必ず模試でも点数を取れるようになります。
模試で点数を取るための対策方法は、主に次の4つです。
模試で点数を取るための対策方法
一つひとつ解説します。
対策1:教科書やノートを丸暗記しない
模試で点数を取れるようにするためには、定期テストの対策をするときに、教科書やノートの丸暗記をしてはいけません。
丸暗記では本質的な理解ができないからです。
模試や入試は出題範囲が広いので、すべてを丸暗記で対策することはできません。
定期テストであれば、たとえば「枕草子」が試験範囲だった場合、教科書の本文と現代語訳を丸暗記してしまえば高得点を狙えます。
一方で、模試や入試は出題範囲が広いので、出題されるかどうかわからない「枕草子」「源氏物語」「徒然草」「平家物語」「宇治拾遺物語」「更級日記」「方丈記」「土佐日記」その他作品すべての本文と現代語訳を丸暗記することはできません。
それよりは、古文の文法や単語をコツコツ覚えたほうがずっと現実的です。
英語と国語は特に注意!
英語と国語は、丸暗記で定期テストを乗り切ってしまうと特に危険な教科です。
英語と国語は、特に丸暗記が意味のない教科であるのにもかかわらず、定期テストは丸暗記だけでも高得点が取れてしまうからです。
たとえば英語であれば、教科書本文の丸暗記よりも、文法問題の演習に時間を割くべきです。
このような、丸暗記に頼らない理解が大切です。
「ここはよくわからないから、丸暗記してしまおう!」という部分をどれだけ減らせるかがポイントです。
繰り返しになりますが、丸暗記に頼らず、本質的な理解を目指すことが大切です。
対策2:定期テストの結果の先を見据える
模試で点数を取れるようにするためには、定期テストのもっと先の目標を見据えることが大切です。
定期テストは短期目標としてはとても良い目標ですが、眼の前の目標ばかりを見ていると道を見失ってしまうからです。
定期テストのもっと先の目標は何でも良いです。
定期テストのもっと先の目標例
- 第一志望校に合格する
- 医者になる
- 将来、人の役に立つ仕事をする
- たくさんお金を稼げるようになる
- 親に恩返しをする
今取り組んでいることの意義を考える
定期テストの結果だけを目標にしてしまうと、定期テストで点数を取るためだけの対策を頑張ってしまいます。
一方で、もっと先の目標を持っていれば、その目標を達成するための短期目標として定期テストの勉強に取り組めるようになります。
「この教科書の丸暗記には本当に意味があるだろうか。」、「今解いている問題にはどんな意味があるのだろうか。」のように、取り組んでいることの意味を考えられるようになります。
取り組んでいることの意義を考えられるようになれば、模試で点数を取るための本質的な学力を伸ばすことができます。
将来の夢や目標を持つことは、勉強に取り組むうえで非常に大切です。
そのため、将来の夢や目標を探すサポートをしている学習サービスも多いです。
たとえば、『東進オンライン学校』という映像授業サービスでは、研究者や起業家、医師など、いろいろな分野で活躍している方の講演を受講する「未来発見講座」という授業を配信していて、子どもたちに将来の夢を考えるきっかけを持たせています。
東進オンライン学校については、『東進オンライン学校中学部は映像授業で「先取り+定期テスト対策」ができる!料金・口コミは?』で詳しく解説しています。
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東進オンライン学校 中学部
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これではダメだと思ったら
この方法ではダメかもしれないと思ったら、別のアプローチで対策していけると良いです。
調べれてみれば、いろいろな人がいろいろなアプローチで勉強に取り組んでいることがわかりますので、参考にして試してみると良いです。
試してみれ良ければ取り入れると良いですし、やり方が合わないようであれば取り入れなくても良いです。
まずやってみることが大切です。
暗記のアプローチ例
- 語呂合わせで覚える
- 別のものとセットで覚える
- 公式の導き方を知る
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定期テストが終わっても忘れないために
勉強は繰り返すことが大切です。
いろいろなものに手を出すよりも、一つのものを繰り返して完璧にした方が効果的です。
学校の授業の予習・復習に取り組めば、短い期間で何度も同じ内容を繰り返し学習することができます。
さらに定期テスト前にも振り返りに取り組むことになるので、定期テストが終わっても忘れにくい、長期記憶にすることができます。
可能であれば先取り学習も
もしできるようであれば、学校の授業の先取り学習に取り組めるとさらに良いです。
先取り学習に取り組めると、学校の授業を復習にすることができるので、より一層定着度を上げることができるからです。
特に、難関校の受験を目指すようであれば、先取り学習は必須です。
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定期テストの復習をする
成績の良い生徒ほど、テストの振り返りをおこなっています。
模試や定期テストを受けっぱなしにせず、その後の復習と分析に取り組むことが大切です。
テストや模試は最高の勉強ツールです。
結果に一喜一憂して終わらせないことが大切です。
対策3:「どうやって」ではなく「なぜ」に注目する
模試で点数を取れるようにするためには、「どうやって解くのか」ということばかりに注目するのではなく、「なぜそのように解くのか」を考えることが大切です。
「なぜ」を考えることで、論理的思考力を育てることができるからです。
特に数学においては、問題の「解き方」を覚えようとする子どもが多いので、「解き方」を覚える勉強からはすぐに卒業する必要があります。
解法暗記では限界がある
数学も他の教科と同様に、出題範囲が広い入試や模試では、丸暗記では対応できません。
範囲の狭い定期テストであれば「解法暗記」だけで高得点を狙えますが、範囲が広い試験では無理です。
数学の基礎部分では、解き方を覚えることもとても重要です。
一方で、基礎部分を学習するときも、解き方を覚えるだけにしてしまうと本質を理解することができます。
まずは、「どのような時にその解き方を使えるのか」というところまで踏み込んで理解する努力ができると良いです。
「どのような時にその解き方を使えるのか」というところまで理解できるようになると、出題範囲が広い入試や模試でも、迷うことなく解法を思いつくことができますし、「なぜそのように解くのか」を考える習慣をつけることもできます。
「なぜ」を考えるポイント
- 「なぜ」その解き方で答えを求めることができるのか
- この問題では「なぜ」この公式を使えるのか
- さっきの問題は解けたのに、「なぜ」この問題は解けないのか
- 「なぜ」そのような解法を思いつくことができるのか
- 出題者は「なぜ」この問題を出題したのか
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「なぜ」を意識するには授業や教材選択も大事
普段から「なぜ」を意識して勉強に取り組めるようになるためには、授業や教材選択も大切です。
たとえば、本質的な理解を目指すための授業を普段から受けていれば、子どもも「なぜ」を常に意識しながら勉強に取り組むことができます。
また、普段から思考力を重視している教材に取り組んでいると、自然と「なぜ」を意識することができるようになります。
学校の授業だけでなく、思考力を重視している学習サービスや教材の利用も検討してみると良いでしょう。
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対策4:定期的に模試を受ける
模試で点数を取れるようにするためには、定期的に模試を受け続けることが大切です。
模試の結果を分析しながら一つひとつ課題を解決していくことで、学力を伸ばしていくことができるからです。
模試は今の実力を測るためではなく、これから実力をつけていくために受けるべきです。
模試を受けっぱなしにするのではなく、復習をして、解き直しをして、分析をして課題を洗い出して、次の模試に向けての目標を立てるところまで活用すべきです。
頻度は1年に3回~6回
模試は、2ヶ月に1回程度の頻度で受けられるのが理想です。
2ヶ月毎に短期目標を作りながら勉強を進めていくと、苦手を一つひとつ克服していくことができるからです。
少なくとも、1年に3回は受けられると良いです。
夏休み前、冬休み前、春休み前に模試を受けて学習課題を見つけておくと、学校の長期休みを効果的に活用することができます。
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まとめ
それでは、定期テストでは点数を取れているのにも関わらず、模試では良い点数を取れない理由とその対策方法についての解説をまとめます。
結論
模試で点数を取れないのは、学習内容の本質的な理解ができていないからです。
学校の定期テスト対策に正しく取り組んで、模試でも点数を取れる本質的な学力を伸ばしていくことが大切です。
学習内容の本質が理解できていなくても定期テストで点数が取れる理由は、主に3つあります。
定期テストでは点数が取れる理由
- 定期テストは出題範囲が狭い
- 定期テストは基礎が中心
- 真面目に取り組んでいれば定期テストは簡単
模試で点数を取れるようにすることのメリットは、主に次の3つです。
模試で点数を取れるようにするメリット
- 本当の意味で学力を育てられる
- 入試本番で点数を取るための力を伸ばせる
- 自信がつく
模試と定期テストの主な違いは、次のようになっています。
▼この表は横にスクロールできます。
項目 | 模試 | 定期テスト |
出題範囲 | 広い これまでに習ったすべての学習内容 |
狭い 2ヶ月~3ヶ月内に授業で扱った学習内容 |
目的 | 入試本番で点数を取れる力がついているかどうかを測る | 授業で扱った学習内容の基礎が定着しているかどうかを測る |
試験の内容 | 入試本番と同じ形式 入試本番と同じ問題レベル |
基礎問題が中心 一部応用問題も出題 |
受験者 | 都道府県、または全国の同学年の生徒 | 同じ学校に通っている同学年の生徒 |
模試で点数を取るための対策方法は、主に次の4つです。
模試で点数を取るための対策方法
- 教科書やノートを丸暗記しない
- 定期テストの結果の先を見据える
- 「どうやって」ではなく「なぜ」に注目する
- 定期的に模試を受ける
今回はの記事が、お子様が定期テストでも模試でも点数を取れるようになり、入試にも対応できる本質的な学力を伸ばしていくきっかけとなればとてもうれしいです。
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