こんにちは。エデュサポ(@edsuppor)です。
勉強と部活の両立に悩まれているご家庭は多いです。
学校の成績のことや受験のことを考えると心配になってしまいますよね。
結論
ブラック部活でなければ、部活と勉強の両立は可能です。
むしろ、部活と勉強を両立する努力をすると、大人になってからも活躍できる人間力を育てることができます。
今回は、部活と勉強の両立について解説します。
部活と勉強を両立することのメリット・デメリット、部活と勉強を両立するコツについて解説していきます。
最後まで読んでいただき、お子様が部活と勉強を両立させて、人としても大きな成長を遂げるための参考としていただければとてもうれしいです。
この記事の筆者
エデュサポ
(@edsuppor)
- 元塾教室長
- 集団塾と個別指導塾で講師と教室長を務め、オンライン教育系の塾運営責任者も務める
- 塾業界勤務経験は20年以上
- 教育業界での経験を活かして、勉強や受験に関する情報を発信するサイトやブログを開設
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ブラック部活は今すぐ辞めるべき
塾で働いていると、このような話を子どもや保護者から聞くことがあります。
こういったブラック部活に入っていると、部活と勉強の両立は無理です。
部活一本で頑張りたいという場合以外は、今すぐブラック部活を辞めるべきです。
一方で、ブラック部活でなければ、忙しい運動部であっても部活と勉強の両立は可能です。
むしろ、部活と勉強を両立することにはメリットも多いです。
>>判断ポイントは1つだけ!「部活を辞めたい」と子どもに言われたら
部活と勉強を両立することのメリット
部活と勉強の両立は大変ですが、両立させることで社会に出てからも活用できるスキルや力を育てることができます。
大人になってからも、仕事と何かを両立しなければならない場面は多いからです。
部活と勉強を両立することのメリットとしては、主に次の4点が挙げられます。
一つひとつ解説します。
メリット1:時間の使い方が上手くなる
部活と勉強を両立できると、時間の使い方が上手くなります。
部活と勉強を両立させるためにはタイムマネージメントができることが重要で、時間をどのように活用すれば良いかを常に考えなければならないからです。
大人でも、「この人はいつ寝ているんだろう・・・。」と思わされるほどいつでも精力的に動き続けているのに、遊びやアクティビティにも楽しそうに参加している人もいます。
一方で、常に時間に追われていて、ただただ忙しそうにしている人もいます。
時間の使い方が上手になると、人生を豊かにすることができます。
部活と勉強を両立できるように努力をすると、そのようなタイムマネージメントをする力を育てることができます。
メリット2:自己マネージメントができるようになる
部活と勉強を両立すると、自己マネージメントをすることができるようになります。
ストイックでなければ、部活と勉強を両立させることはできないからです。
自己マネージメントする力は、大人になればなるほど必要になってくるスキルです。
子どものうちは誰かが叱って律してくれますが、大人になると自由にできることが増え(責任が増えるとも言いますね)、叱って律してくれる人が少なくなっていくからです。
子どものうちに自己マネージメントする力を育てることで、大人になっても自分を成長させ続けようと努力することができます。
メリット3:問題解決能力を育てられる
部活と勉強を両立することで、問題解決能力を育てることができます。
部活と勉強を両立させるためには多くの課題や問題が発生して、それらの問題を一つひとつ解決していく必要があるからです。
部活と勉強の両立は一筋縄ではいきません。
時間の問題、体力の問題、友達付き合いの問題、眠気の問題等、数多くの課題を解決していく必要があります。
その過程で、問題解決能力を育てていくことができます。
現在の教育は問題解決能力が重視されている
現在の学校教育は知識一辺倒の授業や試験ではなく、問題解決能力を育てる授業や、課題解決型の試験が増えてきています。
社会では、言われたことをこなす人材よりも、自ら課題を発見して解決していけるような人材が求められているからです。
学校の授業でも、「探究」や「プログラミング」を扱うようになりました。
どちらの授業も、自分たちで決めたテーマについて、自分たちで手法を考えながら調べ、議論して、研究・探究していくような授業です。
大学受験においても、大学入学共通テスト(旧センター試験)では、知識一辺倒の問題ではなく、探究型の問題が多く出題されています。
国公立大学では大学入学共通テストで「情報Ⅰ」の教科が原則必須となり、情報Ⅰではプログラミングや情報の知識を利用して課題を解決していくような問題が出題されます。
社会に出てからだけでなく、教育現場でも問題解決能力が重視されています。
>>『情報Ⅰ』ってどんな内容?テストの内容と対策方法を解説!
>>子どもにおすすめのプログラミング教室12選!料金や特徴を比較!
メリット4:体力がつく
部活と勉強を両立させると、体力がつきます。
体力と勉強はあまり関係がないのではと思われるかもしれませんが、勉強においても体力が資本です。
受験勉強では1日10時間以上、場合によって1日15時間近く勉強することになるので、体力がないと続きません。
社会に出て仕事をするようになっても、体力は大切です。
長時間活動し続けても大丈夫な体を作ることは、勉強においても仕事においても大切です。
部活と勉強の両立は可能
結論から書くと、ブラック部活でなければ部活と勉強の両立は可能です。
大変ではありますが、頑張ってみると予想以上にできてしまうものです。
部活と勉強の両立は可能と私が主張する理由は、主に4つあります。
一つひとつ解説します。
理由1:実際に部活生も難関校に合格している
今までの私の生徒を見ても、忙しい部活に入っていた生徒も難関校(高校・大学共に)に多く合格しています。
学校の成績が良いか悪いかや、難関校に合格するかどうかは、部活以外の要素のほうが影響が大きいです。
実際に、あなたの身の回りにも部活を頑張りながら学校で良い成績を取っている子や、難関校に合格した子がいらっしゃるのではないでしょうか。
才能や得意・不得意も学校の成績を左右しますが、多くの場合は勉強への意識や努力が学校の成績を左右しています。
理由2:部活をやっている中高生は多い
実際に、部活をやっている中高生は非常に多いです。
スポーツ庁が公表している「平成29年度運動部活動等に関する実態調査報告書」によると、中学生全体の91.9%、高校生全体の81%が、何らかの部活に所属しています。
▼この表は横にスクロールできます。
所属している部活 中学生 高校生 運動部 71.6% 52.9% 文化部 19.4% 26.5% 運動部と
文化部の両方0.9% 1.6% 所属していない 8.1% 19.0%
運動部に限ってみても、中学生の71.6%、高校生の52.9%が所属しています。
部活に所属していることは普通のことで、多くの子どもたちが、運動部に所属しながら勉強に取り組んでいることがわかります。
理由3:「部活をやっていない=勉強している」ではない
部活をやっていないのであれば時間があるのだから、その分勉強をしているのだろうと思われるかもしれませんが、実際にはそんなことはありません。
「部活をやっていない=勉強をしている」というわけではないのです。
同様にして、忙しくない部活に所属しているからといって、その分勉強のために時間を使っているというわけでもないのです。
少し古いデータではありますが、2006年にBenesse教育研究開発センターが行った中学2年生を対象とした調査によると、部活でサボリぎみの生徒や部活に入っていない生徒よりも、部活に積極的に参加している生徒のほうが勉強時間が長く、定期テスト対策の開始時期が早いです。
出典:データから見る教育 部活動に打ち込む生徒は学習にも積極的 VIEW21[中学版] 2007.09 -ベネッセ教育総合研究所
部活が忙しいから勉強時間が足りなくるわけでもなく、部活がなくて暇だから勉強時間が増えるというわけでもありません。
理由4:両立できなければ部活を辞めても勉強しない
私の経験上、部活と勉強を両立させるための努力をしなかった子どもは、部活を辞めさせても結局勉強しません。
勉強をしていなかった本当の理由は部活が忙しかったからではなく、勉強をする気がなかったからだからです。
一方で、部活と勉強の両立をしようと一生懸命努力したけれど、どうしても十分な勉強時間が確保できないと悩み抜いて部活を辞めた生徒は、部活を辞めてから飛躍的に勉強時間が伸びました。
大切なポイントは、「自分で決めること」と「努力すること」です。
部活とは少し異なる話にはなりますが、進学する大学の選択理由が他人任せであるほど、その大学に対する満足度が低いという調査結果があります。
令和3年(2021年)に文部科学省から公表された「第19回21世紀出生児縦断調査(平成13年出生児)の結果概要」によると、大学選択理由として「高校の先生にすすめられたから」「塾・家庭教師の先生にすすめられたから」「友人が選択していたから」「合格できそうだったから」とした人は、進路選択について「満足」と回答した割合が低いです。
部活を続けるにしても辞めるにしても、本人の意志で決めることが大切です。
部活と勉強の両立を目指すことのデメリット
部活と勉強の両立にはメリットも多いですが、当然デメリットもあります。
一般的には「部活をやっていると有利になる」と言われていることも、フタを開けてみるとそれほど有利にははたらかないということも多いです。
部活と勉強の両立を目指すことのデメリットは、主に次の5点です。
一つひとつ解説します。
デメリット1:勉強ガチ勢にはほぼ絶対に勝てない
世の中には、時間も情熱も捧げて勉強に取り組んでいる、勉強ガチ勢が存在します。
残念ながら、部活をやっていると勉強ガチ勢にはほぼ絶対に勝てません。
勉強は、勉強時間と努力量が勝負を分けるからです。
すべての時間を勉強に捧げている勉強ガチ勢には太刀打ちできません。
「根性」や「効率」ではどうにもなりません。
太刀打ちできるとしたら「才能」のみになると思います。
デメリット2:受験には期限がある
部活と勉強の両立の難しいところは、「受験」というタイムリミットがあるところです。
部活を頑張った生徒も、部活をせずに勉強だけに打ち込んだ生徒も、入試では同じ土俵で戦わなければならないからです。
タイムリミットがある中でどのように工夫していくかを早期から考えなければ、受験に間に合わなくなってしまいます。
デメリット3:指示待ち人間になりやすい
所属している部活の指導方針にもよりますが、運動部に所属している生徒は指示待ち人間になりやすい傾向があります。
顧問や先輩の言っていることが絶対で、指示に従うことが正しいこととしている運動部が未だに多いからです(そうでない部活も多いです)。
学校の成績を上げたり、受験で難関校合格を目指したりするには、自分で考えずに指示待ちをしている人間でいてはいけません。
思考すること自体が勉強だからです。
特に、学力上位層を目指すためには思考力は大切です。
学習内容についても、学習方法についても、自分で問題点を見つけ、自分で解決方法を模索する必要があります。
先程も解説した問題解決能力は、このような過程で育っていきます。
部活の指導方針が、旧態依然とした顧問や先輩絶対主義であれば、指示待ち人間になってしまわないよう意識しなければなりません。
デメリット4:推薦のアピールポイントとしては弱い
同じ部活を3年間続けたことが推薦入試でプラスポイントになることは、高校受験では少しだけあります。
「部活を続けた場合は内申点に+1ポイント」としている高校もあります。
ですが、影響はごくわずかです。
大学受験では影響はほとんどありません。
部活を頑張ったことは、面接試験での話のネタにはなるかもしれませんが、話のネタ程度の効果しかありません。
ただし、スポーツ推薦を狙っているようであれば、部活を頑張る必要があります。
部活の実績はポイントが高い
部活を続けたこと自体は入試でそれほど重視されませんが、特筆すべき実績は評価ポイントが高いです。
全国大会出場や、全国大会で上位入賞などの実績があると、推薦入試で非常に有利です。
推薦入試では、部活を継続することよりも、部活で優秀な実績を残すことのほうが大切です。
デメリット5:「精神力」や「根性」は意外と役に立たない
部活を続けていると「精神力」や「根性」が鍛えられるから、部活を引退したら周りのみんなよりもずっと頑張れるという定説がありますが、部活で鍛えた「精神力」や「根性」は意外と役に立ちません。
どんなに部活で「精神力」や「根性」を鍛えていても、勉強しない子どもは勉強しないものです。
後ほど解説しますが、勉強に本気で取り組むためには、精神力や根性以上に大切なものがあります。
それに、部活を引退する時期は、誰もが本気で受験勉強に取り組みはじめる時期でもあります。
もっと早い時期から本気で取り組みはじめている子どもも多いです。
周りも本気で取り組んでいるような状況では、残念ながら精神力と根性だけでどうにかなるものではありません。
もっと具体的な対応策を考えなければ追いつけません。
>>高校受験の受験勉強はいつから本気を出せば間に合うのか【元塾教室長が解説!】
>>大学受験の勉強はいつから?高校受験の意識のままでは絶対に間に合わない!
部活と勉強を両立するための8つのコツ
この記事の冒頭でも解説した通り、忙しい運動部に所属していたとしても、部活と勉強の両立は可能です。
しかし、部活と勉強の両立は精神力や根性といったフワッとした概念で達成できるものではありません。
両立するための具体的なポイントやコツを知り、具体的な対策に取り組まなければなりません。
部活と勉強を両立するためのコツは、主に次の8点です。
一つひとつ解説します。
コツ1:【最重要】勉強を習慣化する
部活と勉強の両立で一番大切なことは、勉強を習慣化することです。
勉強は普段の積み重ねが大切で、ある時期だけ急に頑張っても成果につながりにくいからです。
学習習慣をつけられれば、もう部活と勉強の両立はできたも同然です。
部活が忙しい子どもは「時間がない!」と言うのですが、1日に10分や30分を作れないほど忙しいわけではありません。
ちょっとのことですが、このちょっとのことが最重要です。
毎日歯磨きをしないと気持ち悪いのと同じように、毎日少しでも勉強に取り組まないと気持ち悪いと思えるくらい習慣化できると非常に良いです。
毎日取り組むうちにだんだんと慣れてきて、勉強時間を増やしていくこともできます。
最初の「習慣化」が一番難しく、一番重要なのです。
「引退してから本気出す!」とは思わないこと!
先程も解説した通り、部活で鍛えた精神力や根性は意外とアテになりません。
部活を引退してから本気で受験勉強に取り組もうとしても、思ったよりも長時間勉強に取り組めませんし、そもそも正しい勉強方法がわからなかったりもします。
普段から習慣的に勉強に取り組めていて初めて、鍛えた根性が部活を引退したあとの本気の受験勉強に生きてきます。
何度も書きますが、どんなに部活が忙しくても、毎日勉強に取り組むことこそが一番重要です。
コツ2:将来のことを考える
部活と勉強を両立させるためには、将来のことを考えることが大切です。
夢や目標がなければ、一生懸命に頑張るのは難しいからです。
部活と勉強を両立させるのは大変です。
部活で疲れて帰ってきたあとに、短い時間とはいえ勉強に取り組まなければなりません。
何の目標もなしにストイックに頑張るのは難しいです。
勉強を目的にするのではなく、将来やりたいことやなりたいものを実現するための手段として勉強に取り組めると頑張ることができます。
子どもが一人で将来のことを考えるのは難しいです。
保護者の方も一緒に考えてあげられると良いでしょう。
>>将来の夢がない子どもに見てほしい動画5選【保護者の方にも見てほしい】
コツ3:学校の授業の予習復習に取り組む
毎日取り組む勉強の内容ですが、はじめは学校の授業の予習復習に取り組むことを強くおすすめします。
学習内容は、同じ内容に繰り返し取り組むことで理解を深めることができるからです。
「予習→学校の授業→復習」と、短い期間に同じ学習内容を3回繰り返すことで、理解を深め、学習内容を定着させることができます。
予習は、教科書で次の授業で扱う予定の部分をサッと読むだけでも効果があります。
復習は、その日に授業で取ったノートを読みながら授業内容を思い出すだけでも効果があります。
1日30分で十分に取り組むことができ、学習効果も高いです。
学校の授業の予習復習は、定期テストの成績にも受験の結果にもつながる、効果の高い勉強です。
>>定期テストで点数を取れない3つの理由と8つの対処法【元塾教室長が解説!】
コツ4:スキマ時間を探す
部活と勉強の両立のためには、スキマ時間を探すことが大切です。
部活と勉強の両立のカギは、タイムマネージメントだからです。
まずはスキマ時間を探す前に、そもそも勉強時間に変えられそうな時間を探してみてください。
勉強時間に変えられる時間
- SNSを見ている時間
- テレビや動画サイトを見ている時間
- ゲームをしている時間
- 友達と通話やメッセージのやり取りをしている時間
- 部活帰りに寄り道をしている時間
部活が忙しい子どもほどスキマ時間は重要
忙しい部活に入っていると、遊んでいるわけではないのに時間が足りないという状態になりやすいです。
それでも、探してみると思った以上にスキマ時間は見つかるものです。
そのスキマ時間を活用できるようになると、勉強の成績も上がりますし、大人になってからも活用できる時間管理能力を育てることができます。
スキマ時間の例
- 電車やバスなどの移動時間
- お風呂が空くまでの10分
- 夕飯ができるまでの10分
- 寝る直前の5分
- 学校の昼休み
スキマ時間でも思ったよりも勉強できる
最近は学習ツールも多種多様で、スキマ時間を利用できるように工夫されている教材も多いです。
思ったよりも効果的な勉強ができるので、トライしてみると良いです。
>>タブレット教材の8つのメリット・デメリットを元塾教室長が解説!
>>スマホは勉強へのメリットが大きい!注意点や活用法を元塾教室長が解説!
コツ5:定期テストは先手必勝
定期テスト対策は先手必勝です!
後手に回った時点で負けが確定します。
「前日に徹夜しないと間に合わない!」となってしまったらもう勝ち目はありません。
定期テスト対策の開始は、定期テスト2週間前が目安です。
ただでさえ時間がない部活生は、学習計画を立てて、常に先手先手で計画的に取り組んでいかなければなりません。
こういった計画性は受験勉強のときにも役立ちますし、社会に出て仕事をするようになっても役立ちます。
コツ6:先取り学習に挑戦
部活と勉強の両立のためには学校の予習復習が最優先ですが、先取り学習にも取り組めるようになると素晴らしいです。
先取り学習に取り組めると、受験勉強が更に有利になるからです。
先取り学習は受験勉強になるだけでなく、繰り返し学習にもなります。
「先取り学習→学校の授業の予習→学校の授業→復習→定期テスト対策」の順番で取り組むと、ほど良い間隔を空けながら同じ学習内容に繰り返し取り組むことができます。
その結果、学習内容の理解が深まったうえで定着するので、定期テストが終わったあともずっと活用できる確かな学力とすることができます。
定期テストが終わったらきれいサッパリ忘れてしまうような付け焼き刃の勉強にならないので、受験のときにも活用できますし、大人になってからも活用することができます。
先取り学習まで取り組めると、部活と勉強の両立は完璧でしょう。
>>中学生の英語の先取りは受験で勝つために超重要!【元塾教室長が解説!】
コツ7:学習計画を立てる
部活と勉強の両立のためには、学習計画を立てることが大切です。
限りある時間を有効活用して、効率よく勉強できるようにするためです。
学習計画は部活の練習計画と同じように、「長期目標→短期目標→今日の目標」の順番で作ります。
「次の定期テストでは5教科400点を目指す→そのために今月中に〇〇を終わらせる→今月中に〇〇を終わらせるために、1週間にこれくらいのペースで取り組む→今日は2ページ進める」といった形です。
部活の、次の試合に向けての目標の作り方と同じです。
毎回計画を立てて取り組むことで、計画の立て方を学ぶこともできますし、自分で計画を立てて実行する力を育てることもできます。
部活で普段からやっていることですので、勉強に適用するのは難しくないはずです。
コツ8:勉強もチーム戦で
勉強は個人一人ひとりが努力するもののようにも感じると思いますが、実はチーム戦でもあります。
仲間やライバルと切磋琢磨して取り組んだほうが、より一層努力できるからです。
つらいときや苦しいときには、お互いに励まし合うこともできるからです。
部活動の中で築き上げられる仲間の絆は強いです。
仲間同士の結びつきを、勉強にも活かせるととても良いです。
>>勉強のやる気を出す26のテクニックとモチベーションの上げ方
部活の経験を勉強に活かそう!
部活の練習と勉強には共通点も多いです。
そのため、部活の練習で培ってきた経験を、勉強に活かすことができます。
部活と勉強の共通点
一つひとつ解説します。
共通点1:基礎の徹底こそが一番大事
スポーツも芸術も勉強も、その他の何事においても、基礎の徹底こそが一番大事であることは同じです。
いきなり難しいことに挑戦してもできません。
部活の練習のほとんどの時間を、地味な基礎練習に費やしているはずです。
どれだけ難しいことができるようになるかよりも、基本的な動作をどれだけ正確にできるかの方が大切です。
勉強も同じです。
どれだけ難しい問題を解けるかよりも、基本的な問題をどれだけ短時間で正確に解けるかの方が大切です。
地味な基礎演習こそが、学力アップにおいて一番大事です。
共通点2:上達のためには継続が必要
サボらずに継続することが大切なのは、部活も勉強も同じです。
スランプでつらいときも、なかなか上達せずに苦しいときも、途中であきらめずに取り組み続けることで上を目指すことができます。
共通点3:がむしゃらに取り組むだけではダメ
継続が大事だからといって、がむしゃらに練習し続ければよいというわけではありません。
もっと上手くなるためにはどうすれば良いか、練習中はどんなことに意識して取り組むべきか、筋トレはどこに注意して取り組めば効くのか、頭を使いながら取り組まなければなりません。
勉強も同じです。
がむしゃらに問題集に取り組むだけでは成績は伸びません。
どうすればテスト本番でできるか、どうすれば類似問題に対応できるか、頭を使いながら取り組む必要があります。
共通点4:分析が大事
試合や大会、コンクール等の、結果を求められるイベントに参加したあとは、自分たちの部のことを分析していると思います。
良かった部分はどこか、課題はどこか。
分析をして、その後の練習メニューに反映させていると思います。
また、ライバル校のことをリサーチしたりもしていると思います。
勉強においても、志望校の出題傾向を分析したり、模試やテストの結果をその後の勉強メニューに反映させたりすることが大事です。
>>模試の復習のやり方・ノートの作り方は?模試の最強活用法8つのポイント
共通点5:すぐには結果は出ない
ちょっと1ヶ月や2ヶ月一生懸命練習をしたら、すぐに結果が出るわけではありません。
「頑張っているのになかなか結果が出せない!」と、苦しみながら努力を続けて、それでも努力を続けてやっと結果を勝ち取れるようになります。
すぐに結果が出ないからといてあきらめてはいけないことを、部活の経験からもう知っていると思います。
勉強も同じです。
あきらめずに継続することで、いずれ結果がついてきます。
部活と勉強の両立におすすめの学習サービス
ここからは、部活と勉強の両立におすすめの学習サービスを紹介していきます。
限られた時間で効率よく勉強に取り組むためには、学習塾などの勉強のプロに頼ることも大切です。
中学生や高校生がゼロから自分の力だけで取り組むのは難しいからです。
部活と勉強の両立におすすめの学習サービスは、次の3種類です。
おすすめ1:地元の学習塾
部活と勉強の両立を目指すのであれば、まずは地元の学習塾を検討されることをおすすめします。
地元の塾は地域密着型の塾が多く、学校の定期テストから高校受験、大学受験まで、手厚くサポートしてもらえるからです。
近隣の生徒が通っている各中学校や高校の情報や、近くの高校や大学の情報に詳しいので、その地域ならではの対策をしてもらえます。
デメリットは、費用がかなり高額になることです。
毎月かかる固定費となりますので、無理なく続けられる料金かどうかよく検討する必要があります。
また、部活が忙しい子どもにとっては、塾に通う時間を作れるかどうかもポイントになります。
地元の学習塾の特徴
- 地域密着型が多い
- 地域情報に詳しい
- 手厚くサポートしてもらえる
- 費用が高額
大手学習塾の紹介
大手の学習塾をいくつか紹介します。
近所にあるようであれば、まずは資料請求や体験授業などの問い合わせをしてみると良いです。
便宜上大手の塾を紹介しますが、大手の塾が良い塾とは限りません。
同じ名前の塾でも、教室によって雰囲気も質もまったく異なります。
地元の小さな塾も含めて情報を集めて、必ず体験授業を受けてから入塾を決めるようにしてください。
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税込み
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集団指導 |
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臨海セミナー | 臨海セミナー | 東京 神奈川 千葉 埼玉 大阪 |
集団指導 |
税込み
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集団指導 | 教室によって異なる |
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集団指導 | コースによって異なる |
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おすすめ2:タブレット教材
部活と勉強の両立を目指すのであれば、タブレット教材もおすすめです。
最近のタブレット教材はAIを活用しているので、非常に効率的に演習に取り組めるからです。
AIが定期テストに向けての学習計画を作成してくれたり、普段の取り組みから学習到達度を測って今取り組むべき問題を選んで出題してくれたりと、昔に比べて遥かに効率的になっています。
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おすすめ3:映像授業
部活と勉強の両立を目指すのであれば、映像授業も活用することができます。
映像授業であれば、必要なときに必要な授業をいつでも受けることができます。
わからないと思ったその時に、必要な授業を選んで受けることができるのがメリットです。
料金が格安なのも、映像授業の大きなメリットです。
一方で、好きなタイミングで取り組めるということは、好きなだけサボれるということでもあります。
学習目標を考えたり、学習進捗をチェックしたりと、保護者による手厚いサポートが必要になります。
また、授業を受けるだけでは自分一人で問題を解けるようにはなりません。
別途、問題演習が必要になります。
映像授業の特徴
- 費用が格安
- 必要なときに必要な授業を受けられる
- 保護者の手厚いサポートが必要
- 問題演習は別途必要
英語対策におすすめの映像授業
- スタサプ(中学講座)
※演習問題も充実!担当コーチをつけられる! - 東進オンライン学校 中学部
※ネイティブ講師+日本人講師の楽しい授業!英検3級対策講座も!
各映像授業サービスについては、『スタディサプリ中学講座は『授業+演習』で理解度アップ!料金・口コミは?』『スタディサプリは勉強したい高校生の強い味方!活用法・料金・口コミは?』『東進オンライン学校中学部は映像授業で「先取り+定期テスト対策」ができる!料金・口コミは?』で詳しく解説しています。
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まとめ
それでは、部活と勉強の両立についての解説をまとめます。
結論
ブラック部活でなければ、部活と勉強の両立は可能です。
むしろ、部活と勉強を両立する努力をすると、大人になってからも活躍できる人間力を育てることができます。
部活と勉強を両立することのメリットとしては、主に次の4点が挙げられます。
両立のメリット
- 時間の使い方が上手くなる
- 自己マネージメントができるようになる
- 問題解決能力を育てられる
- 体力がつく
部活と勉強の両立は可能と私が主張する理由は、主に4つあります。
両立が可能な理由
- 実際に部活生も難関校に合格している
- 部活をやっている中高生は多い
- 「部活をやっていない=勉強している」ではない
- 両立できなければ部活を辞めても勉強しない
部活と勉強の両立を目指すことのデメリットは、主に次の5点です。
両立のデメリット
- 勉強ガチ勢にはほぼ絶対に勝てない
- 受験には期限がある
- 指示待ち人間になりやすい
- 推薦のアピールポイントとしては弱い
- 「精神力」や「根性」は意外と役に立たない
部活と勉強を両立するためのコツは、主に次の8点です。
両立するためのコツ
- 【最重要】勉強を習慣化する
- 将来のことを考える
- 学校の授業の予習復習に取り組む
- スキマ時間を探す
- 定期テストは先手必勝
- 先取り学習に挑戦
- 学習計画を立てる
- 勉強もチーム戦で
部活の練習と勉強には共通点も多いです。
そのため、部活の練習で培ってきた経験を、勉強に活かすことができます。
部活と勉強の共通点
- 基礎の徹底こそが一番大事
- 上達のためには継続が必要
- がむしゃらに取り組むだけではダメ
- 分析が大事
- すぐには結果は出ない
部活と勉強の両立におすすめの学習サービスも紹介しました。
部活勉強の両立におすすめの学習サービスは、次の3種類です。
今回の記事が、お子様が部活と勉強を両立させて、人としても大きな成長を遂げるきっかけとなればとてもうれしいです。
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